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秀でよ凡才

出でよ天才と言われても出ていけない男

   今後の予定




   チケットの予約・取り置き希望はsugitamasataka@gmail.comまで

9月5日即興テキストコントお題「湯豆腐」

テキストコント

先輩:今回の夏合宿、食事の準備はお前に任せたわけだが……。なんだこれは?
後輩:なにがって湯豆腐ですよ。
先輩:おかしいだろ! 普通、バーベキューだろ! なんだよ湯豆腐って!
後輩:いいじゃないですか。おいしくいただきましょうよ。
先輩:なんでこんな炎天下で熱い思いして湯豆腐食わなきゃいけないんだよ!
後輩:それ言うんだったら、なんで熱い思いして肉焼かなきゃいけないんですか。
先輩:肉だからいいんだよ!
後輩:熱いのがいやだったら冷や奴にしてもいいですよ。
後輩:そういう問題じゃねえよ。というかどうするんだよ。サークル全員バーベキュー楽しみにしてるんだぞ!
後輩:別に湯豆腐でもいいじゃないですか。UDFですよ。UDF。
先輩:BBQみたいに言ってんじゃねえよ! そもそもなんで湯豆腐にしたんだよ!
後輩:だって、そもそも合宿でバーベキュー食べること自体がおかしいと思うんですよ。
先輩:なんでだよ。
後輩:だって、ダイエットサークルのダイエット合宿ですよね。
先輩:ああ。プチ断食で3キロ痩せようが合言葉のな。
後輩:なに最後に肉食ってるんだって話でしょ! ダイエットどこいったんですか!
先輩:いいんだよそれで! ダイエットで食わなかったり運動したりで辛い思いしてから取るカロリーが最高なんじゃねえかよ!
後輩:はあ……。
先輩:言っておくけどな、俺はガチで痩せようなんて思ってないからな!
   男女で集まって騒ぎたい、オールラウンドサークルと一緒の目的でやってるからな!
後輩:偏見ですよ。
先輩:あ! こんなこと言ってたらみんな来ちゃったよ!
   ……みんなすまん! 夏合宿最初で最後の食事がこいつのせいで湯豆腐になってしまった!
   ……え? おい、みんな。なんでそんなにはしゃいでるんだよ! 湯豆腐なんだぞ、湯豆腐!
後輩:そりゃ、プチとはいえ断食後にバーベキューは重いですからね……。
先輩:なるほど。

9月4日即興テキストコントお題「麻婆豆腐」

テキストコント

 客:(引き戸のドアを開けるマイム)ガラガラ。よお、店長! 今日も来ちゃったよ! 
店長:おお、いらっしゃい! 空いてるとこ適当にかけちゃってよ。
 客:わかったよ。
店長:それにしても、お客さんもうちの店に通って結構経つよね。
 客:そうだね。もう五年になるね……。
店長:ああ、そんなになるか。じゃあそろそろ裏メニューを注文してもらってもいいかな。
 客:え、いいの!?
店長:ああ、いつもご贔屓にしてくれてるからね。今日は麻婆豆腐しか出せないけれど、それでいいかい?
 客:いいよいいよ! それでお願い!
店長:あいよ、麻婆豆腐一丁ね!
 客:この店に通い続けて五年……。ついに一部の常連しか注文できない裏メニューが食べられる!
   うわあ、どんな料理が来るんだろう……!
店長:はい、お待ち! 当店裏メニューの麻婆豆腐!
 客:……あれ? あの、店長!
店員:なんだい?
 客:これ、裏メニューなんだよね。いつもの麻婆豆腐と変わらないんだけれど……。
店員:いや、全然違うよ。いつもは木綿豆腐使ってるけど、こっちは絹ごしだろ。
 客:え? だけ!? 木綿か絹ごししか違わないの!?
店長:ああ。あとは材料も味付けもまったくおんなじ。
 客:普通、裏メニューって普段出さない料理だとか味が変わるとかそういうのじゃん!
   なにこの間違い探しみたいなの! 俺、絹ごし豆腐ために五年も通ったの!?
店員:これがうちの裏メニューなんだよ。
 客:じゃあ、最悪それでもいいよ! でも、昨日普通に麻婆豆腐頼んだときさ、絹ごし使ってたじゃん!
店員:ああ、基本的に麻婆豆腐は木綿で出してるんだけれど、たまには気分転換してるのよ。
   それで、使わなかった方の豆腐を裏メニューで出してるのよ。
 客:じゃあ、裏でもないじゃん!
店員:いやいや、表に出てないんだから裏メニューだろ。
 客:裏メニューってそういうことじゃないんだよ!
   結果的になんの変哲もない麻婆豆腐を二日連続で食ってるだけだからね!
店員:おいおい。なんの変哲もないことはないだろ。絹ごしを使ってるんだぞ。
 客:絹ごし使ってることに誇れるほどのオリジナリティはねえよ! 大概で二択だからね!
   ああ、もうこの際麻婆豆腐のことはいいや! ほかに裏メニューないの?
店員:あるにはあるんだけど、今日はやってないんだよな。
 客:あるの? じゃあ、次来た時の参考にしたいからどんなのか教えてよ。
店員:これも麻婆豆腐なんだけれどね、豆腐の代わり茄子を使っている……
 客:麻婆茄子じゃねえかよ!

9月3日即興テキストコントお題「高野豆腐」

テキストコント

 いい加減、逃げ続けていたことに向き合います。半年前に初めて散発的に続けてきた即興でテキストコントをちゃんと作っていきます。毎度毎度、即興の意味とはなんぞやということになりますが、なにも考えていなかったのでどうかご容赦を。

男1:はいどうも、よろしくお願いします。
男2:人間、正直に生きるって難しいね。
男1:出てきて早々、小難しいこと言い出すなよ。
男2:人間、生きていると真実を告げるべきか嘘も方便ってことで本当のことをごまかして伝えるか悩むことってあると思うんですよ。
男1:まあ、それは往々にしてあるだろうけれどね。でも、なんでそんなこと言い出すの?
男2:実は僕、アルバイトで占い師をやってるんですよ。
男1:占い師? 珍しいバイトしてるね。
男2:ええ。朝の情報番組の占いコーナーを任されてるんですけれど。
男1:すごいな! 結構な大仕事してるんだな!
男2:で、さっき明日の運勢を占ったんですけれど、困ったことがありまして。
男1:なんです?
男2:明日のラッキーアイテムが高野豆腐なんですよ。
男1:は?
男2:高野豆腐。凍らせて乾燥させた豆腐。これを正直に伝えていいのか迷ってるんですよね。
男1:あなたの占いで出てきたのが高野豆腐なら言っていいでしょ。
男2:でも、そんな渋いものがラッキーアイテムですって言われても困るでしょ。
男1:そうですかね?
男2:どこの家にあるものじゃないですからね。これじゃ、朝出かけるときに持っていけないでしょ。
男1:別に、朝持っていかなくてもいいでしょ。帰りに高野豆腐買って帰るとかでも効果はあるでしょ。
男2:ああ、ごめん。言い忘れていたけれど、明日の占いって「あなたは午前中死にます。ラッキーアイテムの高野豆腐があれば助かる!」なんだよ
男1:どんな結果が出たんだよ! なんだその乱暴な占い!
男2:それで12星座全部でこの結果なんだよ!
男1:12星座で!? お前、絶対占い外れてるだろ!
男2:当たるんだって!
男1:その占い当たったら明日の午前中に日本人全員死ぬじゃねえかよ!
男2:なんだよね。で、それを防ぐには高野豆腐が必要なんだけれど、それを正直に言うべきなのか……。
男1:言っていいだろ! ていうか、お前の占いに絶対の自信があるなら言えよ。日本の存続がかかってるんだぞ!
男2:それか、高野豆腐からはワンランク落ちるけれど、ラッキーになれてなおかつ誰でも持っているものを紹介するべきか悩んでるんだよね。
男1:なるほどね。
男2:これだと「あなたは午前中死にます。でもラッキーアイテムがあればいい走馬灯が見られるかも!」って占いになるんだよ!
男1:死は防げねえのかよ! しかも、かもかよ! 確証ねえのかよ!
男2:ラッキーアイテムは12星座共通で「これまで生きてきた中でのいい思い出」
男1:だからだよ! いい思い出振り返った直後に死ぬからいい走馬灯が見られるんだろうが!
男2:あれ? 勘違いしてない? 俺の言ってるのは影絵を映して見せる本物の走馬灯よ。
男1:由来の方かよ! 別に死の間際に本物の走馬灯見たって嬉しくないだろ!
男2:ちなみにもうワンランク下のラッキーアイテムは走馬灯ね。
男1:高野豆腐の比じゃないぐらい一般家庭に持ち合わせがねえな。
男2:「いい走馬灯が見られるかも! でも、物によっては悪い走馬灯かも!」ってのが占いの結果ね。
男1;もはやなにひとつ言い表してないだろ。
   もういいよ、そんなめちゃくちゃな占いどうせ外れるんだからさ。
男2:そんなこと言わないでくれよ。
男1:ていうか、お前どんな占いしたらそんな結果が出るんだよ。
男2:タロットだけど。
男1:タロット?
男2:そう。カードの代わりに高野豆腐を使ってるんだけどね。
男1:なにを使ってるんだよ!
男2:使いすぎてボロボロになっちゃって、死神のカード以外なにかわかんなくなっちゃってね。
男1:だから全員死ぬって結果になったの?
男2:うん。ラッキーアイテムもよくわかんないけれど高野豆腐だろうなって思ってね。
男1:雑すぎだろ! いい加減にしろ!

ライブに出てきました

 エントリーでのちゃんとした告知はしそびれていましたが、本日は「ぶちぬき魂!プレーオフ」に出てきました。お越しいただきありがとうございました。
 例によって例のごとく改善すべき点は多々ありますが、少なくとも二人から台本だけでも認められた――終演後、来ていた知人に「台本はいいと思うんですけどね」と言われたのと、アンケート(その知人は出していない)に全く同じ感想が描かれていた――ので、もっと多くの人に演技面含めて認めてもらえるよう精進します。なにはともあれ、文フリも含めて下半期の椙田にご期待ください。

みるきーうぇい「大人になるのはもうやめだ」

音楽

大人になるのはもうやめだ

大人になるのはもうやめだ

 歌に限らず小説でも映画でも暗く感傷的な青春を描いたものが大好きなので二年前の「Life」で津田さんがかけた「カセットテープとカッターナイフ」に惚れ、それ以来のファンなので(といいつつ、ライブに行けたのは二ヶ月前のレコ初が初めてだったんですけれどね)、発売が待ち遠しかった。初の全国流通ということでか人気楽曲の再録も多くて現時点での決定版といえる一枚でつまりは名盤。


 相変わらず音楽を評する言葉を全く知らないので大したことは言えませんが、どの曲もSNSなり学校における息苦しさ・生きづらさへの苦悩や逃走、それらを経たうえで居場所を作ろうと戦う姿を描いた歌詞と香織さんの切実さが込められた歌声と力強く奏でられるメロディがお互いの魅力を引き立てていて大好きです。
 「十代とエレキ」の歌詞でありミニアルバムのタイトルでもある「大人になるのはもうやめだ」、みるきーうぇいのキーワードである「大人になるのをやめてしまった」。これらの言葉はともすればネガティブ(あるいはどうしようもない居直り)に感じられるかもしれない、というか、実際そういう面もあるのかもしれないけれどそれを抱えたうえで「大人になるのはもうやめだ」と選ぶことがみるきーうぇいが描く生存競争で、葛藤を抱えながら過酷な戦いをする姿には大人になれないままオッサンになってしまった僕でも強く共感して深く深く想いを馳せてしまう。


 これまでCDやMVで散々聴いてきたから再録された楽曲にはまだ違和感を覚えるところがなくもないですが、「ほんとは生きるのとても辛い。」は切迫感が増していて(「わかってないけど言いたい」が特に)よかったのと、最初に暗く感傷的な青春が好きと書きましたが、その中でも「包帯」、「カセットテープとカッターナイフ」、「死にたくなるほど好きだった」、新曲の「保健室のベッドの中で」のような「孤独な中でのボーイ・ミーツ・ガール」や「恋愛とは言い切れない、距離感のある心のつながり」が好きなのでこれらが一枚に収められているのも嬉しいです。
 ……いやまあ、ボーイ・ミーツ・ガールかどうかはPV観る限り心もとないけれども。

みるきーうぇい「カセットテープとカッターナイフ」Music Video


みるきーうぇい「死にたくなるほど好きだった。」Music Video




みるきーうぇい「保健室のベッドの中で」Music Video

インプロで遊ぶ会

日記

 昨日は「インプロで遊ぶ会」を開いてきました。


 大体の流れやゲームのやり方はワークショップで把握しているものの専門的に勉強したわけではないから不安だし、まず告知でどこまで伝えればいいのかすら(こういうことやりますと説明したら無意識のうちに準備をさせてしまうのではないか)悩んで、結局告知のエントリーやらツイートでは具体的なことを何も言わない謎の会だったにも関わらず九人の方に参加していただいて本当にありがたかったです。


 下に書いてあるのが会の内容です。

マジックボックス
アイアムアツリー
さしすせそ禁止ゲーム
次、何しますか?
ワンワード
ステータス

 インプロが初めての方も多く、僕もファシリテーターをやったことがないのでワークショップでやりなれたものから演劇よりは企画大喜利にも通じるようなゲーム性の高いものを選びました(最後はシーンを演じてもらおうとステータスにしましたが)。

 進行はインプロの本も参考にしつつワークショップに参加した経験から見よう見まねで行ったものの、生兵法ゆえに拙いところが多々ありましてそのたびにガヤを入れてもらえたのがすごく助かりました。
 会をやるにあたって即興実験学校のりおさんに相談したら「まずは楽しんでもらえるような空気を作るのが大切」と言われたので、インプロの魅力や各ゲームでを分かってもらったうえで場を和ませる完璧な進行をするぞと意気込んで、それは開始三十秒ぐらいで崩れたし各ゲームの説明ごとに一回は波紋を呼ぶことを言ったのですが、結果的にいい空気になって皆さんに楽しんでいただけたので本当に嬉しかったです。
 ずっと前から誰か大喜利パワポカラオケのプレイヤーにインプロの魅力を教えてくれないかな……と思っていて、でも、そもそも両方やっている人があまりいないから「じゃあ僕がやるか」と一大決心(当人のこれまでの人生比)で主催してよかった。


 いろいろと反省点も残りましたが、僕自身やってみてすごく楽しくてもっと理解を深めて掘り下げた話ができるようになりたいと思ったし、まだまだやりたいゲームや知っていただきたいインプロの魅力もあるのでまたインプロの会を開きます。
 できれば年内がいいなーぐらいでなにも決めていませんが決まり次第告知しますので、気長にお待ちいただけたら幸いです。

片山ユキヲ「ふろがーる!」(1)

漫画

ふろがーる! 1 (ビッグコミックス)

ふろがーる! 1 (ビッグコミックス)

 生実野早夜子は食品会社に勤めるOL。涼しい顔で仕事をこなし同僚ともあまり交流しないクールな彼女には入浴というひそやかな楽しみがあった。季節やそのときの気分に合わせて自宅の浴室を変わり湯にして堪能する早夜子はバイクを手に入れ温泉巡りに出すようになる。


 前作の「花もて語れ」が大好きなので新作も楽しみにしていたものの、入浴が題材ということで「僕が読みたいのはビルドゥングスロマンであって、日常のささやかな楽しみや幸せじゃないんだよなあ」とどうもテンションが上がらずしばらく放置していましたが、気が向いたので試しに読んでみたら「あれ? 思った以上に面白いぞ」となり、一気に読みました。


 趣向を凝らした湯船や絶景の中の温泉ににつかったときの悦楽が「花もて」で見せ場として使われていたようなイメージシーンで描かれているのが言語化できない快感を表わしていて蕩けそうな表情も合わせて気持ち良さが伝わるし、一話8ページと短いながらも準備や旅の過程をちゃんと描いて(その準備や旅を楽しんでいるので早いうちから引き込まれる)いるからイメージで表される入浴シーンがカタルシスになって快感と同時に面白さを感じて読めば読むほど魅了されました。プラネタリウム風呂の幻想さと準備に準備を重ねて汗をかいてからの重層風呂が特に印象的でした。
 中盤からは自宅を離れ盟友シローさんと温泉巡りへ繰り出して旅漫画・グルメ漫画の趣も濃くなっていて、こちらもこちらで雄大な景色や各地の名物がことごとくフックになっていて楽しいけれど、個人的にはもうちょっと自宅の浴室を舞台にミニマムに楽しむのも見たかったかな。自分でも試してみたくなるし。
 個人的にすごく好印象だったのが(人によってはマイナスなのかもしれないですが)裸を描いても片山さんのタッチには俗っぽい色気がないので(だからこそ「花もて」で入浴シーンがあるたびに「似合わないサービスシーン入れんでも」と思ったりもしたけれど)扇情的にならないこと。おかげで変に気恥しくならず湯船につかる快感を味わえました。
 月末に発売される二巻はすぐに読みます。