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秀でよ凡才

出でよ天才と言われても出ていけない男

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パワポカラオケ選手権オープン戦に出てきました

 今月の10日に全NIPPONパワポカラオケ選手権オープン戦に出てきました。
 昨年末に出たパワポカラオケの大会で、来月行われる春のチャンピオンを決めるG-1戦の出場者を決めるもので、十四人の参加者の中から上位五名が本戦進出というのが今回のルール。
 今回は大喜利方面の参加者が多くて、他の出場者の方も謎解きイベントなど別の繋がりがある方が多かったので本番前の選手控室ではリラックスムードで会話に花が咲いていたものの、僕はといえば参加した過去二回ではプレゼンの実力ではなくキャラだけがウケてきただけなので今回は通用しないで大スベりをするんじゃないか怖くてしかたなくひたすら緊張し続けていました。
 本番が始まってもそれは変わらず、前に出たときは他の方のプレゼンを観ながら自分ならどう話を組み立てるかシミュレーションをして備えるのですが、今回は集中して考えることができなくてシミュレーションしようとしてもなにも浮かばない。いや、唯一、僕の二人前に出られた堀元さんのテーマ「北海道」のときに田中邦衛のモノマネで三分間押し通す(モノマネは一切できません)という、出さない方がマシなものが出ただけで近づけば近づくほど緊張と焦りが高まるばかり。
 そんなこんなで僕の番が来て壇上へ。堅くなっていつも以上に挙動不審でいたらさっそくセミキノコのお二人にイジっていただく。僕の場合、いきなり出てきて話しても「なにこいつ?」としかならないので、ここのやりとりで初めて見る方にも大体こういうやつなんだと伝わってだいぶやりやすくなりました。


 プレゼンのテーマはボックスに入っている紙を引いてその場で決まるのですが、僕が引いたのは「検索」。
 ……ちょっと待ってくれよ。これまでのテーマは「占い」や「健康法」とか話のとっかかりが多かったり、「不倫」や「清原」とか最近の話題からだったのに、急に検索ってなんだよ! 毛色が違いすぎるって! ていうか、検索について知っていること自体全然ないわ! 戸惑いの思考が入り乱れる中、「and検索」という一語が浮かんだので「and検索のような検索のやり方を紹介する」と話の方向性を決める。漠然としているし引き出しがないからどう転がるのか全く見えないから余計に緊張してテーマの紙をポケットに入れようとするも全然入らないなんてくだりもありつつ話しだす。


 で、実はですね、恐ろしいことに今回のオープン戦はニコナレが協賛について音声とスライドのみではありますが予選の模様が上がっているので、それを聴きつつなにを考えながら喋ったか振り返ったり、反省してみます。

 えー……どうも椙田政高です。よろしくお願いします。

 いきなり「えー……」で話し始めているあたり、話す内容が固まっていないのがうかがえる。

 えー……さて、皆様、あのー、まあ、ネットとか……、まあ、ネットで検索とかされる際、GoogleとかYahoo!とかいろんな検索サイト使うと思うんですけれど、

 出だしの時点でこれだけ、「えー……」だの「まあ」だの言っているあたり、話す内容が本当に固まっていないのがうかがえる。「検索」ってテーマなのに「検索『とか』」って言いきれていないあたりに逃げ腰と言うか、胆力のなさが見て取れる(苦笑)。

 そのー……調べたいものを、ただね、名前だけ、えーと打ち込んで、打ち込んで検索ボタン押すだけ。でもまあ、十分知りたい情報を得られるんですけれど、
 それだけだとなんかつまんないんで、いろいろな検索の裏技ってあるんですよ。

 しどろもどろになりつつ本題へ。「なんかつまんない」ってジョイントはなんとかならなかったのか。

 なんか、and検索とかor……オーアール検索とかね

 例として出すのに「and検索」ひとつだけじゃ少ないかなと「or検索」も出したんですが、あまり口に馴染んでいないせいで(別にand検索も馴染みがあるわけじゃないけれど)読み方が「オア」であっていたか不安になって間違った方にいい直す始末。

 まあ、いろいろあるんでね。今日はそのいくつかを紹介したいと思います。
 えー、まず、最初。さいそのうわわざ、裏技はこちら。

 舌が回らなくて最初が「さいそ」になっているのに、言い直すの裏技の方だけってなんだよ。ともあれ一枚目のスライドへ。
 一枚目のスライドは野原で小学校低学年ぐらいの少年と少女が手を上げている写真。見た瞬間、営業などで「僕のこと知ってる人―」って手を上げさせている場面が連想され(画像大喜利のお題で手を上げている人がいるときにすぐに頼りがちなので)、そこに「検索」が重なってこの子たちに訊いているように見えたので、そのまま話すことに

 はい……。これはね、あのね、もうパソコン使いません!

 この子たちに訊くからパソコンを使わないというのは話している僕にとっては至って自然な流れだったんですが(場所がパソコンや電気を感じさせない野原だったこともあるし)、ここで爆笑が起こってしまう。そりゃ、散々パソコンで検索する話しておいていきなりひっくり返せば笑うだろう(ここまでの支離滅裂ぶりを考えたらなおのこと)と理解できるのだけれど、このときはなんで笑っているのか本気でわからなかった(苦笑)。

 野原出て、野原出て、あのー……「すいませーん! パワポカラオケ知ってる人いますか―! いますか―!」って訊いたら、この二人が「知ってるよー!」って、手ぇ上げてくれるんで。

 本当だったら落ち着いてありもしない実例を演じるつもりだったのですが、結果は予想外のウケに焦ってまくしたててしまいました。「野原に出て」と二回言っているのは、一回目は焦って上ずったのと笑い声にかき消されなかったか心配してのことだったんですが、気にするところそこじゃないって。
 それから、パワポカラオケのところは、ニッチだったりパワーフレーズだったりそれだけで笑いが取れるような単語を言いたかったんですが、勢いで喋るしかなかったからいいのが浮かばず無難なもので妥協しました。

 「よかったー! 教えてー!」
 「いいよー!」
 「いいわー!」
 みたいな感じで、訊いてくんです。あのー……。マンパワーマンパワー。これ、通称マンパワー検索。

 「マンパワー検索」で再び湧く会場。マンパワーには「人の力を借りる」みたいな意味があるから普通に通るだろうと「マンパワー検索」と言ったのですが、実際は思いっきり勘違いしてましたね。いや、笑いが起こったのはマンパワーの正確な意味とは関係ないだろうけれど。

 で、まあまあまあ、他にどういう裏技があるのかまあ、いろいろ紹介していきます。

 ひとまず説明は終わったので、しどろもどろになりながら二枚目のスライドへ。二枚目は棒グラフと折れ線グラフを組みあわせた図。前に折れ線グラフが出て「グン!」と叫んだことがあったので、一瞬、踏みとどまる。このグラフがなにを表しているのかから考えていこう。

 こちらこのーグラフが出てますねえ。これがなんのグラフかというと―……。えーと、まあー人口、件数。これがなんの件数かと言うと……

 喋りながら考えをひっぱり出そうとしたもののまったく思いつきませんでした。なにか浮かぶかもと思って書かれている文字を読んでみたのですが効果はなくて、言わないことには進まないのになにも言えない窮地に勝手に追い詰められたところで、わからないものを調べるのが「検索」だろうとひらめく。ここでテーマに救われました。

 っていうのをね。まあ、画像を、打ち込んで、検索できるっていう……

 ここは単に検索で調べられるって言うことじゃなく、スライドと関連付けようとこのグラフがなにかを調べるために画像検索ではなく(「画像から検索できるんです」じゃ普通のことだし)このグラフを文字として検索窓に打ち込んだら調べられることにしよう。そうしたらツッコミどころの多さにいくばくかの面白みも出るんじゃないかとひらめいたのですが、そういった趣旨をかみ砕いて伝えられるような余裕はもはやなく

 あの、AAですよ。AA。全部文字なんですよ。それをあの、パソコンの文字のあれに打ち込むと、これが、まああのねえ

 結果、支離滅裂に。

 アスキーアートね。

 「やべえ、なにも伝わってない」と焦ったら、反射的にAAを略さずに言っていました。

 打ち込むと! その、まあ検索結果に、これは、あのー、まあ、まあ

 説明を諦めてこのグラフがなにかに話を戻す。思いつかずに逃げ続けてきた問いにいよいよ答えを出さなければいけない。人口ってことは都市だよな。どこか都市の名前、都市の名前……。

 町田市の人口の……

 まっさきに浮かんできたのが町田でした。終わった後はコスられすぎているからすぐに浮かんだんだと思っていたんですが、聴き返してみると直前の「まあ、まあ……」って言い淀みに引っ張られただけじゃないのかという気も。
 さておき、じゃあ町田の何の件数なのか。件数でパッと思いついたのが犯罪件数で、犯罪の中でも重すぎると笑えないのでどこか情けなさの漂う犯罪はなにかと考えたら

 おける……下着泥棒の数ですよっていうのが

 言った瞬間、「しまった町田の人に失礼だ!」と血の気が引いた。ホラを話すゲームなんだから気にするなよって話ですが、ちゃんとフォローをしなければと焦って

 あの、すみません、すみません! 町田在住の皆さん、本当にすみません!

 普通に謝る始末。いや、プレゼンという体はどこに行ったんだよ。

 えー、まあそういう裏技ですって言うので、次、三枚目。どういう裏技があるか検索して行きましょう。

 逃げるように三枚目へ。このときの「検索して行きましょう」の気を取り直そうとして出したちょっと上手いこと言ってる感というか、調子のいいMCっぽく喋ろうとしている感じが聴けば聴くほど恥ずかしい(笑)。
 三枚目は二頭のカンガルーが殴り合っている画像。

 カンガルーがねえ、殴り合ってますねえ

 ひとまず見たものをそのまま口にしてみる。
 殴り合っている図と検索が組み合わさってハードボイルドものなどで主人公がアウトローな相手に対して暴力で口を割らせるシーンが連想されたので、そのように「欲しい情報を力で聴きだす」のが裏技だと持っていきたかったんですが、二枚目でボロボロになったので先ほど以上に趣旨をかみ砕いて伝える余裕がなく

 これはね、殴り合ってでも教えてほしい。自分の拳で訊く……

 導入から間違えてしまう。ここからどう軌道修正するべきかしばし考えて……

 Fight!!

 次になんて言おうか考えている間を埋めるために何気なく口にしたんですが、まったく予期していなかった爆発が起こってしまう。やっぱり自分ではなんでこんなに笑っているのか全く分からなかったんですが、聴き返したら確かに笑うわ。なんなんだこいつ?

 Fight!

 なぜかはわからないけれどウケていたので場つなぎがてらもう一回言ってみる。

 力で勝った者こそが知恵を手に入れられる。そういうことです。

 話は脱線しますが、私、「LIVE A LIVE」が大好きでして、wii uを持っていないしSFCも壊れているしでプレイこそ久しく出来ていないものの、最近また「LIVE A LIVE」熱が復活してきて各種サイトを読み漁ったりしておりまして、その影響でしょうね。このことを口にした瞬間、力に頼るものは入れない「知のダンジョン」とは逆の構図だなと浮かんで、それを引っ張っろうかと迷いもしたのですが、こんなわけわからんテンションで引用したところで伝わるわけがないので却下しました。そして、この一瞬の思考が後々に影響を及ぼすわけですが……。

 えー、で、まあ、裏技とかじゃなくて正攻法で殴りかかっていこうってことです。はい。で、最後、四件目どういう検索か。

 変な迷いが生じたからかだいぶ投げやりに三枚目を終わらせて最後のスライドへ。
 最後は通販番組に出てきそうな太った女性が二の腕をつまんで愕然としている画像。伸ばした腕と二の腕が検索窓に見えたので、じゃあ、そこに文字を書いて人に訊こうと決めました。

 「二の腕たるんじゃったー!」って、嘆きの、お嘆きの方いませんか?

 最後だからテンション上げようっていうのと、やってることは「マンパワー検索」と同じなので、そのときの内容を引きずって演技っぽい入りに。

 このたるんだ二の腕に

 ここで音が遠くなるのはスライドと同じポーズをするためにマイクを放していたから(だった気が)。

 検索したいものを書きこんで、で、まあ、やっぱマンパワーですね。
 「これ知ってる人います―!? これ知ってる人いますー!?」
 そうしたらさっきの子たちが出てきて
 「知ってるよー」
 「知ってるわー」
 マンパワー再び

 ここで天丼的にマンパワーの子たちを引っ張っりました。
 四枚目のスライドに関してはもう広げようがないので終わりにして、最後の締めとしてちゃんとプレゼンが終わった感じになるようにいい話っぽく締めることに。着地点もわからぬまま勢いで喋り出す。……いや、ずっとそうだったけれども。

 やっぱりねえ、パソコンとかいろいろありますけど……。
 人と人とのつながり。これが、大事……。

 強引にまとめたけれど、最後になんといって終わらせよう。そうして閃いた言葉が、

 アディオス!

 先ほど「LIVE A LIVE」熱が再燃していろんなサイトを読みふけってると書きましたが、出かける直前に読んでいたのがサンダウンが「アディオス」と言う場面の考察でそれが頭に残っていてこうなったわけです。




 こんな風に三分間わけのわからないことを喚いてきまして、わけのわからないことを個所が多すぎてウケたところもも事故だしで手ごたえがなく入れても本戦進出の五位に入れるかどうかだと思ったら二位タイという予想外の結果で本当に驚きました。聴き返せば聴き返すほど、なんでこれで本戦に出られるの? という疑問しか湧きませんが、本戦こそはちゃんとしたプレゼンを見せられるよう頑張ります。

全NIPPONパワポカラオケ選手権 G1大会2016春 4月13日(水)
会場:原宿ヒミツキチオブスクラップ
開場:19時
開演:19時半
料金:前売2000円/当日2300円

 よかったらお越しください!