秀でよ凡才

出でよ天才と言われても出ていけない男

   今後の予定




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文学フリマのお知らせ

 明日開催される文学フリマ東京41にて南1・2ホールのL-62で出店します。既刊のテキストコント集三作に加え、新刊として戯曲「どくじのたたかい」を持っていきます。内容以外の部分で忸怩たる思いをし続けていますが、内容に関してはまた別なのでよろしければ足を運んでください。

表現のお知らせ

 9月30日(火)、20時から40分程度の予定で高円寺北区民集会所 第1・2集会室にて「表現vol.0~-N」というタイトルのコントを何本か演じる催しを行います。弱気なナンバリングからもわかるように試しにというか、練習がてらという側面が強く、奥歯にものが挟まった説明からも察せる通りライブというには質素なものになりますがやることはコントなのでよろしければお越しください。

取りこぼさずにすんだものを繰り越して九月へと

 自分でも驚いておりますが、まさか人前でネタを演じる機会を作ると宣言しておいて作らずじまいとは。「宣言しておけばなんとかせねばと行動につながる」といったアドバイスはよく聴くので縋ってみたのだけれどもこの程度の言霊では動けなくなっている。
 では、ネタをやらずになにをしていたのかというとそれなりに日々を送っていました。一ヶ月かけてこの程度の言霊では動けなくなっていることとそれなりに日々を送っているだけでは動けなくなっていることを体感しただけなので、来月以降はそれなりではない日々の送り方を心がけます。八月の反省を生かしもうひとつのよく聴くアドバイス「締め切りを設ける」に縋ることして、9月30日の夜19時から高円寺北区民集会所の第1・2集会室を借りたので何本かコントをやります。これでネタを演じるは達成できますが、このままでは証明するものが残らないので他にも人前でネタをやる機会を作ります。

踊らず進まず会議せず

 39歳になって半年、40歳になるまで半年。この半年間の進捗は語ることがないから始まり大して語ることがないで進行しております。「大して」の内容が知らない人に会って、自分の意見を述べる機会を作るという不惑が頑張ることじゃない上に、意見にしても話しているうちにまとまらなくなり着地させることに意識を向けすぎて事前に話そうと考えていたことを話しそびれるなど不惑がする反省ではないですが、不惑まで頑張らずにいたことなので反省しつつ頑張ります。
 あといい加減、人前でのコントをやります。人前になるかどうかはわかりませんが、ちゃんとコントを演じる機会を作ります。

酔生だったら楽しくあれよ

 5月7日に書いてからなにをしていたかというと、って別にこ5月7日に限らず四月の終わりに発売されてからずっとなんですが購入したゲームをポツポツと続けております。
 この場合の「ポツポツ」とは四月末に書いた「今、やらなければいけないことが詰まっているので毎日の隙間を縫う程度に」の「やらなければいけない」を「本腰を入れて取り組んだ方がいい」に置き換て相も変わらずポツポツと呼ぶべきかは議論の余地が残る程度にやっているとお考え下さい。それだけやるぐらいだから楽しんではいるのですが、それと同時に遊べども遊べどもまだまだ全貌が見えず、今年受ける唯一の記念受験が全部落選だったものの、すっぱいブドウでもなんでもなく当たっていたとしても別のゲームに手を出している余裕がないので助かったという気にすらなっているのもまた事実。
 毎日毎日数時間かけていつ終わるとも知れないことにコツコツ取り組むなんて齢四十を前に初めての経験かもしれないのですが、さすがに「本腰を入れて取り組んだ方がいい」にも時間を割かないと申し訳がないというか、今遊んでいるゲームに限らず、楽しませてもらっているコンテンツを酔生以外にも使いたいので下半期はもう少し目に見える形でどうにかします。
 文フリ以外にも恥を忍んでというか背伸びをして顔を出したイベントがいくつかあって、大変有益な経験ができたのだけれど(一方的に絡まれた上に僕にまつわる存在しないエピソードトークを話されて「この人は終生こうやって捻じ曲げていくのだろうな」と辟易した時間以外は)得たものがあるのに、得たものを掌中でただ腐らせるのもこれまた申し訳なさすぎるし。

文学フリマ東京40のお知らせ

 三月まで通っていた創作関係の習い事のアーカイブ視聴期間が昨日で終わり、習い事が終わってもなおかろうじて「将来のために勉強している」と言い張れていたのが、正式に「将来のためになにもしていない人」に戻り心細さに震えながら丸一日過ごしました。それを払拭するには学んだことを実践するしかないのだけれども。さて、十五年にわたって成れの果てにすら成り損ねている分際でなにが将来なのかと眉を顰める方もおられるでしょうが、そのことを考えて取り返しのつく時間は終わったので恥も外聞もなく将来だの夢だの口にしていきます。


 そういうわけで、5月11日に東京ビッグサイトで行われる文学フリマ東京40にて南3・4ホールく-75ブースで出店します。既刊の二冊に加え前回の文学フリマで出し損ねた「せめてなにかであってくれ」を持っていきます。
 なにが「そういうわけ」かと言うと、「将来のため勉強」と言っても習った分野で身を立てるつもり、というか身を立てられるという自惚れがあるわけではなく自分のやっているテキストコントに生かしたい、過去の自作と比較したときにわずかでもいいから戯曲として通用するものにしたいからだったので。新刊を書いたのは学び始めてすぐのころで、かつ表題作以外は学び始める数ヶ月から数年前からアイディアはあったのでどの程度生かせたのかはわからないですが。
 今回こそミスはないはず……と言えればよかったのですが、抜粋したら思いっきりtypoがありました(いくら取り返しのつく時間が終わったと言えそれにまつわる自己嫌悪は数限りなく出てくるのですが勝手に悔いてます)。おそらくミスは多々あるはずですが致命的なミスはないはずです。全部で七本のコントあるいは祈りが入っています。以下、収録した各コント(祈り)のダイジェストです。

図書館

槍沢:まあ、とにかく本を読みたくなったんですね。
栃城:はい。それで昨日、本屋さんに行って「本をタダで読みたいんで万引きすることにしたんですけれど、捕まりたくないんですよね。どうしたらいいですか?」って質問したら
   「図書館で借りたら?」ってアドバイス貰いまして。
槍沢:よく穏便に済んだね。
栃城:で、図書館の本を万引きしたいんですけれど捕まりたくないんですよね。どうしたらいいですか?
槍沢:なんでまだ万引きしたいの? 借りればいいじゃん。
栃城:初志貫徹するに越したことはないかなって。
槍沢:志にもよるよ。犯罪なんて貫徹しちゃダメだから。
栃城:え!? 万引きって犯罪なんですか!?
槍沢:知らなかったんだ?
栃城:はい! 生活の知恵だと思ってました!
槍沢:でも、さっきは捕まりたくないって言ってたよね?
栃城:二時間ぐらい近況とか将来の夢とか話すのかなって思ってました。
槍沢:どういうこと?
栃城:正月に酔った叔父さんの長話に付き合わされたら「捕まっちゃったね」って言われるんでそういうことかなって。
槍沢:ずいぶん軽く見ていたね。
栃城:そっか、犯罪か。いきなり万引きしたいだなんて本屋さんに悪いことしちゃったな。
槍沢:かなりビックリしたでしょうね。
栃城:(上手袖に向かって)ごめんねー!! 本屋さーん!!
槍沢:ちょっとなにやってるんですか!
栃城:だって謝らないと……。
槍沢:直接言いに行きなよ。ここで叫んだって届くわけないよ!
栃城:(息を吸う)
槍沢:声量でどうこうならないから! それ以前に迷惑だから叫ばないでくださいよ。
栃城:え? 大声って迷惑なんですか!?
槍沢:そうか、そこも知らないですよね。図書館は静かに利用するところですから。
栃城:そうだったんですか……。ごめんねー!! みんなー!!
槍沢:謝罪で傷口広げてるじゃないですか。
栃城:一度で謝った方が効率いいですから。
槍沢:さっきもそうだけれど謝罪にコストパフォーマンス考慮しない方がいいですよ


英会話教室

槍沢:あの、どちら様ですか……?
栃城:恩師です。
槍沢:はい?
栃城:恩師です。(部屋を覗く)お風呂場借りますね(部屋に入ろうとする)。
槍沢:(押しとどめながら)ちょっとなにやってるんですか! お風呂場?
栃城:ええ。お借りしますね。
槍沢:なんなんですかあなた!
栃城:だから恩師ですって。
槍沢:なんですかさっきから恩師、恩師って! あなたに会ったことないでしょ!
栃城:これから恩師になるんですよ。
槍沢:これから?
栃城:先日、オンライン英会話教室に申し込みましたよね?
槍沢:なんで知ってるんですか?
栃城:申し込みましたよね。
槍沢:そうですよ。これから授業なんで帰ってくださいよ。
栃城:オンライン英会話教室「コトダマイングリッシュ」で槍沢さんを担当する講師の栃城です。
槍沢:講師!?
栃城:はい。オンライン授業を行うはずだったんですけれど、自宅のネット環境が使えなくなりまして……。じゃあ、槍沢さんのお宅に行けばいいかって。
槍沢:解決策アグレッシブすぎません? 家まで来ます?
栃城:漫画喫茶を使うのも考えたんだけれど、現実的に考えると難しいかなって。
槍沢:そりゃそうでしょ。絶対、授業向かないでしょ。


タクシー

栃城:まずね(ブリーフケースを開けるとぎっしりとペットボトルが入っている)水持ってきましたから!
槍沢:水?
栃城:ほら、タクシーって乗客がいつの間にか消えて客席が濡れてるもんでしょ。
槍沢:もんではないです。
栃城:今日、やります!
槍沢:絶対やめてくださいよ。処理するの面倒だし。
栃城:こういうタクシーあるあるを体験したいんですよ!
槍沢:ジャンルが違います。ベタな怪談です。
   仮にタクシーあるあるだとしても客じゃなくて運転手側のあるあるですよね。
栃城:普段は語られない客側からの視点で体験できるってことじゃないですか!
槍沢:そういうことでもないですよ。大体、いつの間にかってどうやって車内から消える気ですか?
栃城:事故を起こして慌てている隙に濡らして逃げるんですよ。
槍沢:なんで事故が起きる前提なんですか。縁起でもないこと言わないでくださいよ。
栃城:起きますよ。こっちで手配しましたから。
槍沢:はい?
栃城:車にぶつかってくれるプロのスタントマン雇いましたから。
槍沢:なんの準備してるんですか!
栃城:プロなんで速度さえちゃんと守ってくれたらケガなくぶつかってくれるんで、安心してください。
槍沢:できるか! だったら安心だは思わないですよ!
栃城:お願いです! くれぐれも、くれぐれも速度は絶対守ってください!
槍沢:言われなくても守りますし、言われなくても守りますよ!
栃城:常日頃から法定速度は守っているし、そうでなくても人命にかかわることがあってはまずいから念を押されなくても法定速度を守って運転するってことですね!
槍沢:読解力が高くて助かります。
栃城:じゃあ事故へと向けて出発しましょう。
槍沢:なんでその読解力をもってわからないんですか。スタントマンもスタントマンでなに考えてるんですか?
栃城:なに考えてるかはわからないですけれど、最後に打ち合わせしたときは
   「トホホ、いい臨時収入だと思ったのに高い授業料になったよお……」って言ってましたね。
槍沢:めちゃくちゃ後悔してるじゃないですか。


落語入門

栃城:落語に興味あったんですけれど、昔の話だし難しそうだなって不安だったんですよ。
槍沢:はあ。
栃城:初心者向けの入門編になる落語を探していて、「落語 入門」で調べるとここに来ればタダで教えてもらえるってわかりまして。
槍沢:入門の意味が違うだろ! お前が探してたのは観賞用の入門って意味だろ!
栃城:そんなのわかんないですよ、落語の知識ないんだから!
槍沢:だとしてもおかしいって気づくだろ!
栃城:すぐ教えてもらえるかなって思ったら、もったいぶって鞄持ちとか庭の草むしりとかやらされてビックリしましたよ!
槍沢:もったいぶるとかじゃない! 修行の一環だよ!
栃城:こっちは「落語を教えてほしい」って頼んで、「いいだろう」って言われたのに!
   やっぱりネットの情報って信頼できないなって思いましたよ。
槍沢:なにがだよ。
栃城:「落語 入門」だけだと落語家がいっぱい出てきてよくわからなかったんで、「誰でも 簡単 楽勝」ってつけたら師匠の名前が出たからここに来たんですよ。
槍沢:…………。
栃城:師匠?
槍沢:来るものを拒まずの精神がそんな風に評価されていたとはな……。


朝礼

栃城:ビジネスマンに必要なのは判断力。
   有名な話だが、スティーブ・ジョブズは同じ服を着ている。
槍沢:三週連続同じ話だ!
栃城:これはなにを着るかを判断する労力を減らすことで仕事への判断力を温存させるためだ。
槍沢:一緒じゃん。一文字目が判か決の違いじゃん。
栃城:このジョブズの考えは私も取り入れている
槍沢:もしかして、朝礼でなにを話すか迷わないよう「ジョブズの服の話」を選んでるってことなのか!
栃城:では、今日も業務頑張っていきましょう。
槍沢:取り入れ方間違ってるって!

催眠術師とシェフ

槍沢:悪かった! これからはちゃんとショーの最後に「実は催眠術にかかっていなかったんですよ。ミシュラン三つ星の味は本当なんです」って話すから!
栃城:それはそれで誇大広告になるだろ。俺、ミシュラン一つ星なのに三つ星なんてただ嘘じゃないかよ。
   えーと……どこまで言ったっけ。あ、ちょうどいいや。
槍沢:ん?
栃城:……なんの変哲もあるよなあ!? 一つ星取ってるんだぜ!
   ミシュランで星が付く基準って「素材の質」、「料理技術の高さ」、「味付けの完成度」、「独創性」、「安定した料理の一貫性」の五つなんだって。
   俺の料理がなんの変哲もないんだったら、「素材の質」で星ひとつ獲れたってこと? なにそれ、育成ドラフト!?
槍沢:本当にすまない! ただこれだけはわかってくれ! 栃城の腕を信頼しているからやったことなんだよ!
   もし、本当に催眠術でどうこうできるなら安物のコンビニ弁当だっていいはずだろ!
栃城:お前、そういう言い方はよくないよ。
槍沢:さっきからなんなんだよ! なんでちょくちょく冷静になるんだよ!


せめてなにかであってくれ

槍沢:全っっっっっっっっっ部の要素がおぞましい!
栃城:どこがだよ!
槍沢:なんでわからないんだよ! どっからどう見ても先生の担当編集が立場を利用して遺産と若さ目当てで女性を毒牙にかけているようにしか見えないだろ。
栃城:いいがかりだろ! 俺にそんなつもりはねえよ!
槍沢:お前にはなくても客観的にはそうとしか見えないんだよ。じゃあさ、漫画でさ、莫大な遺産を相続した自分の半分以下の年齢しかない女の子を口説くキャラクターが出てきたらどう思う?
栃城:どう思うって言われても、画力や構図とか見ないと判断しようがない……。
槍沢:作品を評価しろって言ってんじゃねえんだよ。
栃城:もし、構想だけ話されたとしたら、次はちゃんと漫画にしてねとしか言えないぞ。
槍沢:別に持ち込みしてるわけじゃねえんだよ!
栃城:それにその漫画が読みきりなのか、連載物で出てくる単発のキャラクターなのかで話も変わってくるし……
槍沢:面倒くせえな! キャラクターをどう思うかって話をしてるんだよ!
栃城:そうだな。こうあからさまに怪しいってことは終盤で実はいいやつだったってわかるんだろうな。
槍沢:一旦、職業離れてくれ。

一応、月一では書かないとね

 明日から五月ということで、真面目にやって入れば芸歴十五年目に突入なのだけれど、芸歴十五年になりますと言っていいものやら。今日に至るまで一瞬たりとも芸人の看板を下ろしたつもりはないのだけれど、この数年を営業期間に入れていいのか? 具体的な年数を把握できないから数年でごまかしているぐらいなのに。面倒くさいから一から数え直してもいいのだけれど、養成所に入り直すとか事務所に所属するみたいなきっかけもないのにやることでもないので、言ってる方も聴かされる方も釈然としないでしょうが十五年目ということにします。今後は芸歴を言ったときに今よりは釈然とすることを目標にします。
 養成所と言えば、通ってすぐのころにかまそうと「吉本潰したいんですよねえ」と言ったことがあるのだけれど、誰の記憶にも残っていないでほしい。で、確かに言った記憶はあるのだけれど、どういう文脈だったか全く思い出せないので、将来のやりたいことみたいな流れもなく唐突に切り出したのかもしれず、なおのこと誰の記憶からも消えていることを祈っている。
 無意識下の現実逃避だか無意識下の見苦しい足掻きだかわからないのだけれど文学関係の創作をして記念受験がしたい気持ちが日に日に強まっている。強まってはいるのだけれどそのために作品を完成させるなんて芸当ができるはずもないのでやる気の行き場がなくただ蒸発するのを待っているしかない。
 唯一の記念受験だったSwitch2は当たり前のごとく外れ、次もどうせ無理だろうからと抽選外れたら外れたでつもり貯金ならぬつもり消費として五万円分本を買うことにしようと決め、でも服とか家電とかにあまり興味のないものにした方が生活の幅が広がるよなとかあれこれ考えたら「もうちょっと足して人間ドックを受けた方がいい」と結論が出て、年に見合わぬ皮算用で心躍らせていたところからの落差でちょっとシュンとした。申し込みを取り消していないので次こそは当たってほしいのではあるけれど、健康のためにも外れてほしいという気持ちもこれまた日に日に強まっている。というか当落に関係なく受けろよ。
 ゲームと言えばで、先日発売されたゲームをポツポツとやっております。ここで言う「ポツポツ」とは「今、やらなければいけないことが詰まっているので毎日の隙間を縫う程度に」ですが、隙間が三時間に広がっているのでポツポツと言えるのかは議論の余地があるとは思いますが。こんなんだからやらなければならないことが詰まるんだよ。
 5月11日の文学フリマ東京に出ます。土曜には印刷所から本が届くので前回のようなミスがなければ新刊を出します。