秀でよ凡才

出でよ天才と言われても出ていけない男

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ワークショップフェスに行ってきました(4)

 昼休憩を挟んでの三コマ目は、ネタの風化をものともしない仕込み具合と「知ったかぶりで語れるようになろう」という謳い文句に惹かれる「佐村河内型人材育成術」、説得して変えさせるとのことでゲーム性が高そうな「人間オセロ」、そろそろ音楽を「題名のない音楽j会」とどのワークショップにも参加したくてかなり迷った末にコントを作るときに役立ちそうだからと「”役”を掘り下げるインプロワークショップ」へ。
 参加を決めたはいいものの、弓井さんが俳優として学んできたことがベースのワークショップなので漫才の作り方以上に僕が学んでどうするんだという気恥かしさ(と六名限定のワークショップに入ることへの後ろめたさ)があったんですが、弓井さんも場違いだと思ったのか教室に入った途端に「フェルマー*1ここなん?」となかなかのごあいさつをいただきました(笑)。
 閑話休題。ストレッチで体をリラックスさせてから、スタニスラフスキーの「感情の記憶」をやりました。本でかじったことはあるけれど、やってみるのはこれが初めて。
 「小さいころ大切にしていたものを思い出してください」と言われ、子供の頃を思い出して探りに探ってみるけれどなにも出ない。そもそもこれまでかじるだけで実際に試したこなかったのは思い出そうとしてもなにも出てこなくて、いかに僕が空虚な人間であるか確認するだけで終わるとわかりきっていたからなんだよな……。と、軽く憂鬱なったりもしましたが、「思い浮かばなかったら最近のことでも大丈夫ですよ」とフォローしていただいてなんとか感情の記憶。
 後半は次の八つの項目をランダムで出た数字で埋めて、その数字をもとに「名前」・「年齢」・「職業」・「欲求」・「欲求に対するジレンマ」を決めてシーンを演じました。

どれだけ幸せか
どれだけ誰かを恋しく思うか
どれだけ自由か
どれだけ社会に関心があるか
どれだけ信仰心があるか
どれだけ孤独か
どれだけどこかへ行きたいか
どれだけ憎く思うか

 数字だけ出たときは難しそうに思いましたが、いざ考えてみると「自由が1だけれど幸せが9ってことは現状に不満がなくて、それから恋しく思うが7で孤独が2だから『仕事が忙しいけれど恋人がいて結婚するために頑張ってる』ってことかな」と、それらしい設定が浮かんでくるのが面白かったし、シーンを演じるときも無理に生かそうとする必要はないですが、設定があるから探り探りでやるしかない普通のインプロとは違った演じ方ができて楽しかったです。

*1:ちょっと前までそう呼んでくれと名乗っていました。