秀でよ凡才

出でよ天才と言われても出ていけない男

   今後の予定




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無職になり損ねています

 仕事を辞めることが決まってから約一ヶ月。本来なら今日の夕方から無職となり将来への不安と引き換えにした無様な自由を謳歌できるはずだったのですが、慢性的な人手不足に加えてこのご時世。いつ陽性だ濃厚接触だで長期離脱が出るかわからないということで留意され、いつ辞めたって大して変わらないとはいえ生活苦が見えているし、半年ほど前から続いている強い歯ぎしりのせいで三週間ほど前に「炒飯を食べていたら差し歯が欠ける」というもぐらさんの下位互換の出来事もあって入用だし、頼りの綱にしていた治験もしばらくはできそうにないしなどの打算が「すぐにでも辞めたい」を上回ったため妥協する形で退職を先送りにしました。
 今日の仕事がラストであとは有給を消化しておしまいのはずが、続けることになった関係で近々消える分の有給を消化するために休みになるというあと二つ三つの因縁話があれば寓話になりそうな臨時の休みをどこか敗北した気分で過ごす。後ろ向きでいたからか部屋を片づけていたらホワイトボードの残骸で指にそこそこ大きめの切り傷を負い、明日以降の延命期間が全ての選択が負の連鎖にしかならないんだろうなと敗北感に暗澹が加わり、さらに歯ぎしりが治る気配を見せないのでどうせまたすぐ欠けるであろう差し歯に五千円の出費も加わってここまでくると余計なことを考えないで済むよう仕事を頑張るしかないなって気になりますね。
 そんな感じでいつまで高年齢アルバイトの肩書が続くかは不明ですが、当面は無職になりそこねました。しばらくは断末魔を綴らなくてよさそうなので、今後は粛々と生きて粛々と足掻いて粛々とやりたいことを成就させます。