読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

秀でよ凡才

出でよ天才と言われても出ていけない男

   今後の予定




   チケットの予約・取り置き希望はsugitamasataka@gmail.comまで

9月4日即興テキストコントお題「麻婆豆腐」

テキストコント

 客:(引き戸のドアを開けるマイム)ガラガラ。よお、店長! 今日も来ちゃったよ! 
店長:おお、いらっしゃい! 空いてるとこ適当にかけちゃってよ。
 客:わかったよ。
店長:それにしても、お客さんもうちの店に通って結構経つよね。
 客:そうだね。もう五年になるね……。
店長:ああ、そんなになるか。じゃあそろそろ裏メニューを注文してもらってもいいかな。
 客:え、いいの!?
店長:ああ、いつもご贔屓にしてくれてるからね。今日は麻婆豆腐しか出せないけれど、それでいいかい?
 客:いいよいいよ! それでお願い!
店長:あいよ、麻婆豆腐一丁ね!
 客:この店に通い続けて五年……。ついに一部の常連しか注文できない裏メニューが食べられる!
   うわあ、どんな料理が来るんだろう……!
店長:はい、お待ち! 当店裏メニューの麻婆豆腐!
 客:……あれ? あの、店長!
店員:なんだい?
 客:これ、裏メニューなんだよね。いつもの麻婆豆腐と変わらないんだけれど……。
店員:いや、全然違うよ。いつもは木綿豆腐使ってるけど、こっちは絹ごしだろ。
 客:え? だけ!? 木綿か絹ごししか違わないの!?
店長:ああ。あとは材料も味付けもまったくおんなじ。
 客:普通、裏メニューって普段出さない料理だとか味が変わるとかそういうのじゃん!
   なにこの間違い探しみたいなの! 俺、絹ごし豆腐ために五年も通ったの!?
店員:これがうちの裏メニューなんだよ。
 客:じゃあ、最悪それでもいいよ! でも、昨日普通に麻婆豆腐頼んだときさ、絹ごし使ってたじゃん!
店員:ああ、基本的に麻婆豆腐は木綿で出してるんだけれど、たまには気分転換してるのよ。
   それで、使わなかった方の豆腐を裏メニューで出してるのよ。
 客:じゃあ、裏でもないじゃん!
店員:いやいや、表に出てないんだから裏メニューだろ。
 客:裏メニューってそういうことじゃないんだよ!
   結果的になんの変哲もない麻婆豆腐を二日連続で食ってるだけだからね!
店員:おいおい。なんの変哲もないことはないだろ。絹ごしを使ってるんだぞ。
 客:絹ごし使ってることに誇れるほどのオリジナリティはねえよ! 大概で二択だからね!
   ああ、もうこの際麻婆豆腐のことはいいや! ほかに裏メニューないの?
店員:あるにはあるんだけど、今日はやってないんだよな。
 客:あるの? じゃあ、次来た時の参考にしたいからどんなのか教えてよ。
店員:これも麻婆豆腐なんだけれどね、豆腐の代わり茄子を使っている……
 客:麻婆茄子じゃねえかよ!