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秀でよ凡才

出でよ天才と言われても出ていけない男

   今後の予定




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2月18日お題「クイズ」

 久しぶりにテキストコントを書いたので載せておきます。

男1:……アッサムティー。

男2:せーいかーい!!! いやはやお見事だね! まさかここまで正解するとは!
   ……でも、最初にいった通り一問でも間違えたらその時点で終わりだからね。
   ヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!

男1:……。

男2:じゃあ、次の問題。
   向こうから和尚さんが二人歩いてきました。さて、いまはいつでしょう?

男1:あの、ちょっといいかな! 

男2:どうしたんだい? ヒントが欲しいのかい!?

男1:そうじゃないよ、和尚がツーでお正月だろ。

男2:せーいかーい!!! じゃあ次の問題……

男1:行かなくていいよ!
   あのさあ、俺、監禁されてるんだよね!?
   夜道歩いていたら変なガスかがされてさ、気づいたらこの部屋にいて。
   で、あんたが出てきて
   「これから君にはいくつかの問題を解いてもらおう。
   すべての問題に正解した場合はここから出してあげよう。ただし、間違えた場合は君の命はないからね」って言うから、
   てっきり「CUBE」とか「SAW」みたいなことやらされるのかと思ったらなんだよ、なぞなぞって!
   もう軽く12時間はやってるぞ! お前、なにが目的なんだよ!

男2:じゃあ、次の問題。

男1:説明しろよ! いや、こっちの要望を無視して進めていくあたりはゲームマスターっぽいけどさ!

男2:パンはパンでも食べられないパンはなーんだ?

男1:それ何回目の出題だよ! ネタ尽きてるだろ!

男2:ただし、フライパン、ピーターパン、ジーパン、アルセーヌ・ルパンショパン、鉄板以外でお答えください。

男1:それ全部答えたやつな! 最後パンで終わる言葉出しきるまでやる気かよ!

男2:さあ、この問題答えられるかな。ヒャヒャヒャヒャヒャ!

男1:審判。

男2:せーいかーい! ヒャヒャヒャヒャヒャ!

男1:それいちいちやめろ! ムカツクんだよ、その高笑い!!

男2:あの、ちょっとあんまり大きな声を出さないでもらえますか……。

男1:隣、気にしてんじゃねえよ!
   てかさあ、なぞなぞもそうだけれど、普通こういうデス・ゲームって人里離れた館とかどこかの地下室で行われるもんじゃん。
   ここ絶対安いウィークリーマンションだろ! ちょくちょく隣からテレビの音漏れてくるんだよ!

男2:だから、大声は……。

男1:いまも「ヒルナンデス!」が聴こえてきてるんだよ!
   なんだよ、おいしそうなイタリアンの店の情報聴きながらなぞなぞを答えるデス・ゲームって! 雰囲気出ねえよ!

男2:そこは「生きて帰ったら絶対食べに行くぞ!」って思ってもらえたら……。

男1:何のモチベーションだよ。

男2:じゃあ、次の問題……

男1:行かなくていいよ! もうストックないんでしょ!
   うっすらと「アメトーーク」のエンディングが聴こえて来た時点でコロタン文庫のなぞなぞブック取りだした時点でストックなかったでしょ!
   いや、コロタン文庫って! 二十数年ぶりに口に出したわ!
   あのさあ、命かかってるならさもっと難易度の高いゲームみたいなの出してよ。鍵束の鍵の中から本物の鍵を探さないといけないとか。

男2:ああ、それだったらちょうどその問題用意してます!

男1:あ、あるの!? じゃあそれやらせてよ!

男2:すぐ持ってきます!

男1:なんだちゃんとした問題あるじゃん。
   ……でも、本物の鍵っていってもなにも鍵かけられていないけどな……。

男2:(ワゴンを押してくる)待たせたね。いまから君にはこのカニかまぼこの中から……

男1:俺、「鍵束」って言ったの! なんだよカニカマって!
   また、こんもり用意しやがって! 雰囲気、微塵も出てねえじゃん!
   で、なに? カニカマの中から本物のカニを探せってこと?

男2:う、うん……。

男1:生きた毛ガニがいるじゃん!

カニ:(ブクブク)

男1:雑なんだよ出題が! 調理しろよ! 身をほぐせよ! カニカマっぽく並べておけよ!

男2:え、でも、生きたカニ調理するってそんな残酷な……。

男1:お前、問題間違えたら人殺そうってやつのセリフじゃねえよ!
   ……まだこれがタラバガニだったら「タラバガニはカニじゃなくてヤドカリの仲間なんだよ! ヒャヒャヒャヒャヒャ!」ってトラップかなと思ったけどさ。

男2:え、これタラバガニじゃないの!?

男1:仕掛けようとはしていたのかよ! なにここにきての急なトラップ!
   てか、どう見て毛ガニじゃん! 生えてるじゃん毛が。

カニ:(フサフサ)

男1:なんなんだよもう。あーもう、とにかくなんでもいいから問題出せや!

男2:じゃあ、問題! ポケビとブラビどっちが好きだった……?

男1:それ問題か!? 質問だろただの!
   ちなみに言うとブラビ派だよ。ビビアン・スー始めて見たとき妖精だと思ったからね! これでお前がポケビ派だったら俺殺されるのか!?

男2:話が盛り上がったら正解ってことにしようかと……。

男1:基準があいまいだよ! ていうか、ポケビ・ブラビってストライクゾーンは二十代後半から三十代前半だからな!
   俺がそれ以外の世代だったらどうするつもりだったんだよ!

男2:さっき、コロタン文庫二十数年ぶりに口にしたっていうから大体それぐらいかなって……。

男1:せーいかーい! ってなんの話だ! いいから問題出せ問題を!

男2:じゃあ、問題! 内Pとリングの魂どっちが好きだった……?

男1:だから質問だろ! ていうか、さっきといいなんだよこの二択。ウッチャンナンチャン大好きだな!
   …………お前、さては「ヒルナンデス!」から連想してるな! なんだよ、漏れ聞こえる音声から問題を作るデス・ゲームって! いいから問題を出せよ問題を!

男2:……ナンチャンを探せ!

男1:日テレつけろやあ! テレビつけて日テレ見ろやあ! そしたらナンチャン司会してるわ! もし、VTRだとしてもワイプで映ってるわ!
   とにかくさ、ちゃんとした問題を出してよ。ウッチャンナンチャン以外でさあ。

男2:もうないです……。

男1:え?

男2:もう、問題ないです! 全問正解で帰っていいです! おめでとうございます!

男1:嫌だよ!

男2:!?

男1:俺、自殺してえんだよ。
   会社クビになって気づけば借金まみれになってさ。
   でも、どうしても怖くて自殺できなくて……。そんなときこんなゲームに巻き込まれて、これはチャンスだって思ってさ。
   俺は今日死ぬまで帰らねえぞ!

男2:えー!?
   ていうか、そんなに死にたいんならわざと間違えてよお!

男1:それじゃ自殺じゃん。
   死ぬとわかっていて間違うってそれ自殺と変わらないじゃん。
   その勇気がなくて、いつどこで訪れるかわからないタイミングで死にたいからクイズやってんだよ!
   さあ、ほら出せよ問題!

男2:えー!?
   そんな自殺なんてダメだよ! 命ってのは尊いもので……。

男1:だから、問題間違えたら人殺そうってやつのセリフじゃねえよ!

男2:じゃあわかった! 賞金上げます! このデス・ゲームを無事クリアした賞金として大金あげます!
   それで借金を返してまた一からやり直して……。

男1:お前、そんな大金用意できる奴がウィークリーマンション借りてデス・ゲームしねえだろ! いいから問題出せや!

男2:えーと、じゃあ、僕は既に君のことを殺しましたが君は生きています。さて、なぜでしょう?

男1:え? これは本当にわからないぞ?

男2:答えはね。僕が殺したのは自殺したいと思っていた君の心なんだよ。これで君は明日からも生きていける。
   デス・ゲームクリアおめでとう! さあ、とっとと帰ってくれ!

男1:なんだよ、照れくせえなあ…………。
   ……………………ってごまかされねえからな! いいから問題だしやがれや!

男2:もう、帰ってー!!

カニ:(ブクブク)