秀でよ凡才

出でよ天才と言われても出ていけない男

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続・無職になります

 無職へのカウントダウンが始まった。気持ちの上ではすでに無職になったつもりなのだけれどまだ辞めるまではしばらくあるので今日も今日とて仕事(多少の背伸びとプロ意識を持って働かねばという責任感もこみで今後もこう書いていきますが社会的にはバイトです)へ行ってきました。


 ……と書き始めるつもりだった。昨夜のブログを書いたころは。いや、午前一時にもこう書き始めるつもりだった。午前二時も同じように。午前三時で風向きが怪しくなったけれどギリギリ行けると思っていた、というか縋っていた。午前四時でブログをどう書き始めるかが些事になって、午前五時には絶望に苛まれていた。一睡もできなかったから。昨日は帰ってから数時間ほど眠ってしまったという「東へ西へ」の歌いだしじみた理由もあるとはいえ、近すぎる未来への不安がさっそく表れている。で、気づいたら午前六時が迫る。
 寝ていないとはいえ体調は問題ないし、なによりも次の目途が立てようもない状態で丸一日分の給料を手放すのは惜しいし急に休むと仕事先の迷惑をかけることにもなるので行くべきかかなり悩みました。前者に関しては目先の給料で大事故を起こす(比喩でも比喩じゃなくても)リスクを負えるわけがないから休めと常識的な判断ができたものの、後者のかけるかもしれない迷惑を避けるために確実に迷惑をかけることは本当に申し訳なくて理屈を度外視して仕事に行かなければと衝動が沸き起こって抑えるのに苦慮した。
 これが仕事先の人を慮ってなのか、罪悪感を背負いたくない単なる自己愛なのかは判断が難しいところではありますが、なるべく人に迷惑をかけないような生き方を心がけているのは本当なので自己愛じゃないと信じたい。
 まあ、なるべく人に迷惑をかけないような生き方を心がけているのだけれど、無神経にかける迷惑も迷惑をかけないよう一人で抱えようとしてすぐに抱えきれなくなって周りを巻き込む大事故(今のところは比喩としての大事故で済んでいる)を起こしてかける迷惑もたくさんかけているので、こんなことなら最初から人に迷惑かけて当然って生き方している人のほうが周りも用心できる分僕よりもよっぽど素晴らしいのでは? って気もするんですが……ってな具合に「来月からどうしよう」という漠然とした不安(深く掘り下げたくないから漠然止まりにしかできない不安)以外にもこんなこと考えていたんだからそりゃ眠れねえよ。


 一応、六時頃に軽く意識をなくす程度は眠れて体力も精神も多少は回復していたので行くべきではと思ったのですが、寝起きのお前を過信するなと自制して本来なら出勤している時間に連絡して休みにしてもらいました。
 金銭的な不安と「行けたのでは?」という罪悪感で虚脱状態のまま「N.O.」の歌詞で一番好きなところを身をもって体験するかのように眠りにつき昼前に目覚める。薄ぼんやりと痛い頭と焦燥感のままタイムフリーでラジオを聴いたり、こんなことになると思わないでレンタルした映画が返却日なのにまだ観ていなかったので頭に入りきらないままとりあえず観て返却するためだけに外出して一日を終える。
 そんな感じで図らずも無職生活を先取りしたわけですが、まあ心が躍らない踊らない。辞めたらいかに先行きが不安だろうとひと月は本を読んだりゲームをしたり好きに過ごすつもりで、それだけを「来月からどうしよう」への薬にしてきたのだけれど、先が思いやられる。どういうわけか腕を組んで寝ていたせいで体も痛いし。


 昼頃に、なにかのときのために登録し続けている治験の情報案内のメールが来て、その日程が仕事を辞めているであろう時期からだったので申し込もうとするも事前検診の日程の中で空いている日が誕生日しかなかったせいで棚上げにした(後々書くはずですが、毎年誕生日は休みにしています)。この年、この状況で誕生日を特別視するなよ。